さて、音楽の話題を……と思いましたが、まずは車選びの記事を書き切ろうと思います!!
今回は3つ目の項目、「自己認知」についてです。
この記事で伝えたいことは、次の2つです。
- 才能だけで技術は身につかない
- 知識だけでなく、準備と経験が大切
まずは結論から。
自分の技量を知らずに車を選ぶと、事故や故障、思わぬ出費につながる可能性があります。
車選びでは車の性能を調べることも大切ですが、それと同じくらい「自分が何をできるのか」を知ることが重要です。
では、詳しく説明していきます。
1. 自分の技量を知ろう
世の中、最初から何でもできる人なんて、そうそういません。
もちろん、生まれ持った才能や個人差はあります。しかし、プロと呼ばれる人たちも、練習や勉強を積み重ねています。
ちなみに『ギフティッドの子どもたち』(角谷詩織著、集英社新書)でも、ギフティッドが必ずしも一般に想像される天才ではないことが紹介されています。
さて、車の話に戻りましょう。
皆さんは自分の運転に自信がありますか?
私はありません!!
ペンキはうまく塗れませんし、ネジの頭をなめてしまうこともあります。
運転についても同様です。
四十数馬力のNA(自然吸気)エンジンを搭載したミニキャブですら、その性能を十分に使いこなせているとは思えません。
※自然吸気とは、ターボチャージャーやスーパーチャージャーなどの過給機を使用しないエンジンのことです。
そんな私が、いきなり数百馬力のスポーツカーを乗りこなせるでしょうか?
少なくとも、自信はありません。
高性能な車に乗れば、誰でも運転がうまくなるわけではないのです。
むしろ怖いのは、自分の技量を過大評価してしまうことだと思います。
毎年のように、若いドライバーによる悲惨な交通事故が報じられます。
私自身、運転中に危険な思いをしたこともありますし、事故で友人を亡くした経験もあります。
だからこそ、車趣味を楽しむうえで、自分の技量を客観的に把握することは大切だと考えています。
では、どうすればよいのでしょうか?
私は次の順番が重要だと思います。
- 自分の苦手な操作を把握する
- 基本的な操作を繰り返し練習する
- 安全な環境で新しいことに挑戦する
教習所で縦列駐車やS字クランクに苦戦した経験がある人もいるでしょう。
しかし、それは運転が下手だと決まったわけではありません。
単に、その時点では経験が不足していただけかもしれません。
基礎を身につけ、少しずつできることを増やしていけばよいのです。
小学生にいきなり数学IIIの参考書を渡しても、なかなか解けませんよね。
車の運転も、段階を踏むことが重要だと思います。
自信がない操作については、安全運転講習などで専門家の指導を受けるのも一つの方法です。
2. 知識と技術は別物
これは整備についても同じです。
ネットで調べれば、車の構造や修理方法について、たくさんの情報が出てきます。
しかし、知識があることと、実際に作業できることは別問題です。
例えば、ネットでごちゃごちゃ言ってるオタクに工具一式を渡しても、必ずしもエンジンを分解・整備できるわけではありません。
逆に、難しい専門用語を知らなくても、長年の経験によって確かな技術を持っている人もいます。
大切なのは、知識を実際の作業に結びつけることです。
そして、作業で最も重要なのは準備だと思います。
必要な工具はそろっているか?
正しい手順は確認したか?
破損した場合の代替部品はあるか?
そもそも自分で作業してよい部分なのか?
こうした確認をせずに作業を始めると、簡単な整備でも思わぬ失敗につながります。
私もネジをなめたり、部品を壊したりしてきました。
本当に泣きたくなります。
では、どうやって技術を身につけるのか。
個人的には、ラジコンの組み立てなどから始めるのも面白いと思います。
工具の扱い方や機械の構造に親しむことができるからです。
もちろん、それだけで自動車整備ができるようになるわけではありません。
大事なのは、自分の技術に合わせて段階的に挑戦することです。
知っていることと、できること。その違いを認識するのも自己認知です。
3. 高性能な車が自分に合うとは限らない
さて、今度は車側の話です。
高性能=便利、とは限りません。
例えば、スポーツ走行を目的とした強化クラッチ。
種類によっては純正クラッチより操作が難しく、発進時にエンストさせますし、クラッチも重いので左足が疲れて、筋肉痛になることも。
車が鍛えられているなら、乗り手にも相応の技術が必要になるわけです。
やっぱり乗り手を選んでますよ。あいつら。
スポーツカーに限った話ではありません。
例えば、軽トラックやジムニー。
用途に応じた優れた走行性能を持つ一方、一般的な乗用車と比べると、乗り心地や静粛性で妥協が必要になる場合もあります。
反対に、日常の快適性を重視するのであれば、普通の乗用車やSUVの方が自分に合っているかもしれません。
つまり、どちらが優れているかではなく、自分が何を求めているかが重要なのです。
車屋さんは車を販売するのが仕事です。
もちろん親切に助言してくれるお店もありますが、最終的に自分の用途や技量に合っているかを判断するのは購入者自身です。
憧れだけで車を選ぶと、購入後に「こんなはずじゃなかった」となる可能性があります。
そこでおすすめしたいのが試乗です。
例えば、ヤリスとフィットを乗り比べてみる。
あるいは、一度スポーツカーをレンタルしてみる。
実際に乗ると、カタログではわからなかった違いに気づけるかもしれません。
4. 古い車は想像以上に手間がかかる
続いて、経年劣化の話です。
中古車、特に古い車を購入する場合は、整備にかかる手間も考えておきたいところです。
例えば、ネジを一本緩めるだけの作業。
整備書では簡単そうに書いてありますが、実際には錆で固着していたり、砂や鉄粉が噛み込んでいたりすることがあります。
すんなり外れると思っていたネジが、まったく動かない。
やっと外れたと思ったら、ネジ山が傷んでいた。
なんてこともあります。
内装部品も同様です。
整備書には「手前に引いて取り外す」と書いてある。
よし、引っ張ろう!!
バキッ。
爪が折れます。
泣きます。
樹脂部品は経年劣化によって硬化したり、もろくなったりすることがあるからです。
こうした問題は、実際に作業して初めてわかることも多いのです。
グランツーリスモや湾岸ミッドナイトなどのゲームでは、車の運動性能やタイヤの特性が再現されています。
タイヤにも適切な温度域があり、冷えすぎても熱くなりすぎても、十分なグリップを得られないことがあります。
しかし、実車の整備や経年劣化によるトラブルまで、すべて体験できるわけではありません。
ゲームでは数分で修理できても、現実では部品を探すだけで何週間もかかることがあります。
ましてや古い車では、部品がすでに製造終了している場合もあります。
欲しかった車を買ったものの、ほとんどの時間を整備工場で過ごす。
最後には部品が入手できず、泣く泣く手放す。
そんなことも珍しくありません。
だからこそ、購入前に車の状態や部品の入手性、整備環境を確認しておくことが大切です。
5. まとめ:車を知る前に自分を知る
今回は少しネガティブな内容になってしまいました。
しかし、車趣味を長く楽しむためには、こうした現実も知っておく必要があると思います。
今回のポイントは次の3つです。
- 自分の運転技量や整備技術を客観的に把握する
- 車の性能だけでなく、自分の目的や使い方を考える
- 知識だけに頼らず、準備と経験を積み重ねる
私自身、車に乗っている時間より、修理や改造をしている時間の方がはるかに長いです。
それでも、やっぱり車は楽しい!!
失敗して、調べて、直して、また失敗して。
そんな過程も含めて、車趣味の面白さだと思っています。
ただし、命あっての趣味です。
無理をせず、自分に合った楽しみ方を見つけていきましょう。
それでは、快適なカーライフを!!
Drive your ambition!
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